珈琲の種類

スペシャルティコーヒーとはなにか?

スペシャルティコーヒー

すぎた珈琲はスペシャルティコーヒーの専門店なのですが、「スペシャルティ珈琲」という言葉は思いのほか知らない人が多いです。

2018年現在、スペシャルティコーヒーのシェアは、世界的に言うと5%くらいでほとんどないと言っても良いです。

一方コーヒー好きの日本でのシェアは10%に近づいています。

スペシャルティ珈琲はまだまだ世の中に認知されていないのじゃな。

今回は珈琲の世界をより良くしていこうという取り組み、スペシャルティ珈琲に関して書いて行きます。

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スペシャルティ珈琲はアメリカ生まれ

スペシャルティコーヒーという言葉は1978年、フランスの珈琲国際会議で生まれました。

当時USAは地球の資源の約8割を、わずか2億ちょっとの人口で消費していました。

コーヒーも同じような感じで多量生産・多量消費の渦中にあったのです。

そんなわけで「生めや増やせや」じゃないけど、質なんてそっちのけでとにかく量産することにばかり目が行っていたのです。

(ブラジル珈琲の量産農園)

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アメリカ主導の多量生産によって、珈琲はどんどん美味しくなくなっていきました。

コーヒー市場で求められていることは量産なので質なんかそっちのけです。

多量生産の影響でお客様はコーヒー市場からどんどん離れて行きました。

これに危機感を覚えたアメリカのコーヒー有識者たちは、負のスパイラルを打開すべくお客様に満足してもらえる珈琲を作り始めたわけです。

そんな思想でSCAA(スペシャルティ・コーヒー・アソシエーション・アメリカ)が生まれました。

コーヒー農家を守れ!

SCAAでは2019年をサスティナブル・アワード(持続可能農業の記念日)に指定しています。

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「サスティナブル」って言葉は2018年現在、日本ではかなり有名です。

日本語で言うと、「持続可能な活動」という意味です。

コーヒー栽培でいえば、「From Seed To Cup」で、産地からお客様のカップにまで続く珈琲の道という意味です。

活動内容は、

自然環境を守り

農業従事者の生活を成り立たせ

NPO(SCA)が仲を取り持ち

お客様に美味しい珈琲を届ける

という流れになります。

スペシャルティ珈琲に代表される「グルメコーヒー」が出来る前、珈琲農園の生活は過酷を極めました。

多量生産・多量消費の影響でコーヒー豆は極限まで安く買い叩かれていました。

カカオの産地と同じくコーヒー農園の生活は極貧の世界だったのです。

コーヒー豆を安く買いたたく業者を「コヨーテ」というのじゃ

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スペシャルティコーヒーの誕生はコーヒー栽培者にとって救世主でした。

無意味に沢山作らなくても、美味しい珈琲を作れば、価値に見合った対価が払われるからです。

日本の皆様がスペシャルティコーヒーを選べばそれだけで、自然環境を守り・農家を支援し・消費者は美味しい珈琲が飲める、というウィン・ウィンの循環に参加することになるのです。

スペシャルティコーヒーのランク付け

スペシャルティ珈琲は商品なので、価値を付けなければなりません。

スペシャルティ珈琲の評価基準はたった一つで美味しさだけが評価の基準となります。

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美味しさだけが評価基準ってメッチャ分り易くていいですよね。

スペシャルティ珈琲の評価基準からすると、世界で生産されているコーヒー豆の約5%がスペシャルティ珈琲の美味しさと言えます。

ちなみに、すぎた珈琲が扱っているコーヒー豆は、トップスペシャルティ珈琲で3%の美味しさ、さらにエンブレムコーヒーは1%未満の美味しさです。

美味しさの評価は上から順に

  1. トップ・オブ・トップ(例:エンブレム珈琲)カップ評価 88点以上
  2. トップスペシャルティ珈琲(例:ゲイシャ種)カップ評価 86点以上
  3. スペシャルティコーヒー(例:ハワイコナ)80点以上(評価4項目以上が6点以上)
  4. プレミアムコーヒー(例:エメラルドマウンテン)76点以上(評価全項目が5点以上
  5. ビジネスコーヒー(例:ガテマラSHB)76点未満

 

美味しさの評価項目は以下の通りです。

  • FLAVOR:フレーバー
  • AFTERTASTE:後味の印象度
  • ACIDITY:酸の質
  • MOUTH FEEL:口に含んだ質感
  • CLEAN CUP:カップのきれいさ
  • SWEET:甘さ
  • BALANCE:ハーモニー均衡性
  • OVERALL:総合評価

合計8項目で採点されます。(各8点+基礎点36点=100点)

(引用ワタル珈琲)

まとめ

最近は良くメディアでも取り上げられるようになった、スペシャルティ珈琲に関していろいろと書きました。

少し前は珈琲と言えば安くカフェインを取るものというイメージがありました。

2018年現在はワインなどのお酒の世界と同じように、単にカフェインを取るものから、深い味わいを楽しむものになっています。

これからどんな美味しさが私たちの前に現れるのかとても楽しみです。

わしらも頑張るぞい!(^^)!

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POSTED COMMENT

  1. saori09 より:

    こんにちは( ¨̮ )スペシャルティーコーヒーたまに見るし、なんかすごいんやろうな!スペシャルやしな!と思ってたけど、こんな歴史的背景があるなんて…スッキリしました✧*ありがとうございます!

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