ボリビアコーヒー豆の歴史と味の特徴

ボリビアはブラジルの隣にある国で、スペイン侵攻によって珈琲栽培が始まりました。しかし国土の大半は2000m以上の山岳であるためコーヒー栽培にはあまり適していなかったのです。

ボリビアの首都ラパスは世界一高い所にある首都として有名です。世界一高い所にある空港エルアルト（標高4100m）もすぐ隣にあり、ボリビアが地形的にどれだけ過酷なところであるかこれを見るだけですぐに分ります。

ボリビアのコーヒー豆は大変高品質ですが、収穫量が少なく度々資金不足に陥ります。そのためインフラ整備が追い付かずCOEなどの品評会を開催するのもたいへんな困難を伴います。

ボリビアのコーヒー豆の産出量は10万袋程度で、周辺のコーヒー産地の１０分の１にも満たない量です。

首都ラパスから北東に下ると、アンデス山脈がブラジルと国境を接している熱帯地域が広がります。ユンガス地帯と呼ばるカラナビやコロイコという場所が、ボリビア珈琲の産地となります。

ボリビア政府は国を挙げてコーヒー栽培を推奨しています。2015年に開催されたボリビア珈琲の品評会では、１位を射止めたコーヒー豆はボリビアの大統領が買い取り、世界各地のコーヒーバイヤー向けにプロモーションを行いました。

ボリビア産のコーヒーは銘柄が少ないので、品質の良いスペシャルティコーヒーだけを買い付けするのは難しいです。