珈琲マニア
インドネシアって珈琲採れるの?
マスター
インドネシアは世界四位の珈琲豆生産国で日本も沢山輸入してます。
珈琲マニア
インドネシアは沢山の島があるね。
マスター
インドネシアは大小一万以上の島からなる世界第一位の多島国家で日本は第二位の多島国家です。
今回は世界的なコーヒー豆生産国であるインドネシア珈琲についてお話します。
インドネシアコーヒーの特徴
珈琲マニア
インドネシアコーヒーの特徴ってなんです?
珈琲マスター
インドネシア珈琲の特徴を一言でいうと、多様性ですね。
珈琲マニア
沢山の島があって、それぞれの島で珈琲が作られてますものね。
珈琲マスター
人口も2億人以上いて多いし、他民族国家だし、いろんな価値観があって多種多様なコーヒーが作られる素地がありますね。
インドネシアは沢山の島から出来ている国で、気候風土や人々の価値観は様々です。よって、インドネシアで作られている珈琲豆もそれぞれの島や民族によって栽培の仕方が異なり、多様性を極めます。
珈琲マスター
良い意味でも悪い意味でも多様な文化があるのがインドネシアです。
珈琲マニア
悪い意味ってなに?
珈琲マスター
宗教や価値観がバラバラなので、民族紛争が絶えないんです。
珈琲マニア
紛争に巻き込まれて、遺棄される珈琲農園も多いって聞きます。
トラジャコーヒーの由来
美人アナ
トラジャはインドネシア産だよね。
珈琲マスター
インドネシアのスラウェシ島で、採られるコーヒー豆です。
美人アナ
トラジャコーヒーは高級品として日本では販売されてますよね。
珈琲マスター
インドネシア・オランダ領のとき、トラジャはオランダ王室御用達コーヒーだったんです。
第二次大戦前、オランダ政府はインドネシアのジャワ島、スマトラ島、スラウェシ島のプランテーションで原住民を使役してコーヒー生産を始めました。
美人アナ
第二次世界大戦前、インドネシアはオランダの植民地だったんだ。
珈琲マスター
インドネシアで作られたトラジャ珈琲は当時のオランダ王室に収められたので王室御用達珈琲として日本で有名になったんです。
美人アナ
何たら王室御用達ってキャンペーン日本人大好きだからねw
珈琲マスター
日本で何たら王室御用達と冠を付けると箔がつきますからね。
英国王室御用達と言われているブルーマウンテンに関しては、下のブログを読んで下さい。
ブルーマウンテン珈琲の味・ジャマイカ産ブルマンの値段を見てみるブルーマウンテンはジャマイカの山で採れる珈琲豆の事で日本では高級珈琲として取引されています。品質が一番良い物をNO1と言います。...
幻のインドネシアコピルアク
珈琲マスター
コピ・ルアックの元々の発祥地はインドネシアのスマトラ島です。
美人アナ
そうだったんだ、今は東南アジアで広く採られてますよね。
珈琲マスター
原住民は自分達で作った珈琲を飲めないのでジャコウネコの糞から採取した珈琲を飲んでたんです。
美人アナ
なんか、悲しい歴史だね。
コピ・ルアックについて詳しく知りたい方は、下のブログを読んで下さい。
コピルアクコーヒーの味と値段・コピルアックというおまじないの意味コピルアクという珈琲はジャコウネコが珈琲の実を食べたのち種子の部分が消化されずに排泄されそれを収集・焙煎して作った珈琲の事。...
美人アナ
インドネシアのコーヒー豆は、幻の珈琲と呼ばれてますよね。
珈琲マスター
幻の珈琲と言われている理由は第二次世界大戦後、一時的に珈琲生産が途絶えてしまったからです。
美人アナ
何で珈琲が作られなくなったの?
珈琲マスター
戦前はオランダ政府が強制的に原住民をコーヒー生産に従事させました。その結果、戦後は放置される珈琲農園が多発したんだ。
戦後、世界的な珈琲産出国だったインドネシアの珈琲生産量は激減し、数々の珈琲銘柄がその姿を消していきました。
マンデリンとジャワロブスタ
珈琲マニア
日本はインドネシアから沢山コーヒー豆を輸入してるんですね。
珈琲マニア
インドネシアからはトラジャとコピルアクだけ輸入してるの?
珈琲マスター
スマトラ島のマンデリンとジャワ産のロブスタも沢山輸入してます。
戦後、日本のキーコーヒーなどの支援によってインドネシアの珈琲生産は復興しました。
現在のインドネシアのコーヒー生産量の割合は以下の通りです。
- スマトラ島75%程(マンデリンなど)
- ジャワ島15%程(ロブスタ種メイン)
- スラウェシ島10%程(トラジャなど)
近年はスマトラ島やバリ島で高級品種のアラビカ種、マンデリン等が盛んに栽培されています。
マンデリンに関しては、下のブログを読んで下さい。
マンデリンコーヒーの特徴とは?マンデリンコーヒーの特徴はスマトラ式という乾燥法で精製されるので、水分保有が高く焙煎が深煎りになるので、苦みの強い味の珈琲になる事です。...
現代のインドネシアでの珈琲豆生産は、スマトラ島で作られるコーヒー豆が主流になっています。
珈琲マスター
しっかりとハンドピックされた、スマトラ島のマンデリン・トバコはスペシャルティコーヒーとして取引されてるんです。
モカジャバはジャワ産珈琲豆
珈琲マニア
モカジャバって珈琲なのですか?
マスター
カフェモカと同じものですね。
珈琲マニア
ジャワ島産のコーヒー豆だと教えてもらったことがあります。
マスター
ジャワロブスタと、モカマタリのブレンドもモカジャバと呼びます。
モカジャバと言えばチョコレート珈琲の事を指すのが一般的ですが、元はジャワ産のロブスタ種コーヒー豆とモカマタリをブレンドした物でした。
珈琲マスター
ジャワロブスタは苦みが強く風味が弱いので、モカマタリをブレンドする事によってフレーバーを付けたのです。
珈琲マニア
ロブスタコーヒーって苦いだけで美味しくないものね。
珈琲マスター
ジャワ島などで採られるロブスタ種コーヒー豆は、風味が弱いのでモカマタリをブレンドして美味しくしたんですね。
珈琲マニア
それで、モカ+ジャワ=モカジャバになったのね。
ロブスタコーヒーに関しては、下のブログを読んで下さい。
ロブスタコーヒーノキの特徴・アラビカとの違い・ベトナム珈琲の作り方ロブスタ種コーヒー豆はベトナムで一番たくさん作られている。ロブスタ珈琲豆は主にインスタントや缶珈琲の材料として使われる。...
スマトラ式コーヒー豆乾燥法
珈琲マニア
マンデリンってなんで苦いのかな?
マスター
マンデリンはスマトラ式乾燥法で、珈琲豆を急速乾燥させるから水分をたっぷり含むんです。深煎りしないと生焼けになるんですよね。
珈琲マニア
だからマンデリンは苦いんだね。
マスター
スマトラ島のマンデリンは苦いと思って間違いないです。
インドネシアで採られるアラビカ種は、以下の三銘柄が有名です。
- マンデリン(スマトラ島産珈琲豆)
- トラジャ(スラウェシ島産珈琲豆)
- バリ神山(バリ島産珈琲豆)
珈琲マスター
最も生産量が多いのはマンデリンで、産地のスマトラ島では伝統的にスマトラ式乾燥法でコーヒー豆を急速乾燥させます。
スマトラ式でコーヒー豆を乾燥させると、深煎りしないと豆の中心まで火が通りません。これがマンデリンが苦いとされるゆえんです。
インドネシア珈琲・まとめ
珈琲マスター
インドネシアって日本に近いから親しみが持てるなー
ネコママ
インドネシアと日本は国交も盛んだしね。
珈琲マスター
日本の支援で珈琲農園も復興しているしとても近しい隣国だよね。
ネコママ
島国って所も共通点だよね。
珈琲マスター
多様な文化と多様な人種が混在しているのがインドネシア。
ネコママ
日本からもたくさんの人が貿易でインドネシアに行ってるね。
珈琲マスター
これからもっと、コーヒーを通して両国の関係が親密さを増すことは間違いないと思う。